コンロと壁のディスタンス
本来であれば時期的には進学や就職などで、お引越しが近い方も多くなってくる頃ですね。
今は賃貸でも備え付けのIHコンロだったりもしますが、
まだまだコンロは自分で設置してください方式が多くみられます。
ガスコンロは比較的お安く、IHコンロのようにコンセントが不要だったりで、
引っ越ししてから購入して設置するという方も多いでしょう。
最近ではIHコンロも流行っていますが、ガスコンロもまだまだ支持されています。
火力があったり、停電時でもガスコンロだけは使えたり、使える調理器具が多かったり。
ガスコンロを設置するには、その地域の所謂ガス屋さんや、
ガス会社(大阪ガスなど)に立会点検をしていただくことが多いと思われますが、
その後に位置をズラしたりする場合もあります。
その場合にはコンロの位置と壁の距離の取り方にお気をつけください。
ガスコンロ設置では、壁との位置の取り方は火災予防条例で定められているものだからです。
火災予防の観点から見て、必ず守っていただく必要があります。
まずガスコンロを購入する場合、ご自身のお家のキッチンのガスコンロ設置予定場所の横、
壁が左にあるか右にあるかを確認します。
壁が右にある場合:強火力が左にあるもの
壁が左にある場合:強化力が右にあるもの
を選ぶことになります。
壁に近い方に強火力の口を持ってきてはいけません。
直接火が燃え移るわけではありませんが、熱は伝わります。
壁表面が焼けていなくても、中で延焼が起きている場合があります。
実際に2017年8月4日、東京都中央区の築地場外市場にあったラーメン店の火災は
お店には誰も人がいない状況、更にもらい火や放火でもありませんでした。
ガスコンロの「熱」が木製の壁に伝わったことによる「伝導過熱」ではないかとみられています。
火事を出さないためにも、コンロと壁の距離は15cm以上離して設置してください。
コンロ上は100cm以上離す必要があります。
火は燃え「上がり」ますので、コンロ上は余裕をもった空間を確保してください。
家電量販店でコンロを購入する場合、恐らくちゃんとした店員さんであれば
「強火力はどちらのタイプでお探しですか?」
と聞いてくるはずです。
この時
「どちらでも設置できますよ!」
なんて言う店員さんがいたら、お安くても信じてはいけません!
火災を出してしまったら、たった数千円安くなったのに数百万円の損害に・・・
なんてことも無いお話ではありませんから。
ビルトインガスコンロの場合は、必ず専門の業者が設置を行いますので
あまり気をつかう必要はありませんが、何か特殊なご事情がある場合、
必ずその設置するコンロで推奨されている距離を調べて設置してください。
コンロとの間も、人との間も、距離を取ってお過ごしください。
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