【豆知識】便利な間取りを考える-玄関編-
住まいは、日々の生活を送る上で最も大切な場所の一つです。
そのため、住まいには機能的で快適な間取りが求められます。
便利な間取りは、暮らしやすさや快適さを向上させ、日々の生活をより良いものにすることができます。
「家を建てる」「リノベーションする」
といった機会に間取りを考えるタイミングが訪れることがあります。
しかし中には
「どうやって間取りを決めたらいいの」
「例があれば参考にしたい」
といった疑問などが出てくることもあるかもしれません。
今回は住まいには必ずある場所「玄関」の間取りの特徴や、実際に導入されている例を紹介していきます。
玄関は家に入る最初の場所であり、外部と内部を繋ぐ大切なスペースになっています。
この場所をまず快適にすることで、様々なメリットが生まれます。
玄関は、以下のような要素を備えることが望ましいとされています。
家族や来客がスムーズに出入りできるように、充分なスペースが確保される必要があります。
狭い玄関の場合
大きな荷物を持って入れない
人と人がすれ違えない
荷物を置くしかないけど置くと靴を履いたり脱いだりの時に邪魔になる
玄関に置きたいけど置けないから別の部屋に置くしかない
なんてデメリットが出てきてしまいます。
玄関スペースはお住まいに1個というところが多いと思います。
(2世帯住宅などでも1世帯に1個という形でしょうか)
他の部屋では代用の効かないスペースの一つです。
玄関スペースをどのくらいにしようかな、と迷ったら、まずは1畳分の大きさでいいのか、
それよりも大きいほうがいいのかなどに気を付けて考えてみましょう。
(モデルハウスなどでも確認ができます)
※よくありそうな玄関の例
ちょっと狭くて靴を入れて傘立てなんかを置いたらもうスペースがありませんね。
シューズボックス以外の収納があると更に便利になります。
靴はもちろん、傘、コートをかけておく場所、すぐに外に持ち出すものなどを置くスペースがまずほしいところ。
よく鍵なんかを置いておきますね。
あと宅配用のハンコ・ペンや、ちょっとした時用の小銭や使い捨てマスク。
最近では玄関からすぐ入れるウォークイン・ウォークスルーシューズクロークなども設ける方も多くなってきました。
動線
①帰宅して
②SICで靴を脱いで
③パントリーに荷物を収納して
④キッチンなどに向かう
こちらは外から帰って
SICで靴を脱いだら
フィッティングルームでコートなどの上着を脱いで
手を洗い
他の部屋へといった動線。
照明は暗いものではなく明るいものが好ましいとされています。
ダウンライトが定番ですが、広さなどが十分確保できる場合は「ブラケットライト」(壁付け)や「スタンドライト」(置き型)もおすすめです。
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ダウンライト | ブラケットライト | スタンドライト |
また、照明だけではなく、できれば太陽の光が差し込むような玄関扉なども考慮してみてください。
明るいだけではなく、玄関は湿気が溜まりやすくなってしまいます。
採光窓付玄関扉で、昼間は少しでも太陽の光などを取り入れる工夫が可能です。
防犯面ではやはり玄関での対策が一番多いのではないでしょうか。
ALSOKでは以下が玄関の防犯対策としています
引用:セキュリティのALSOK「玄関のドアの防犯対策で今すぐチェックすべき8つのポイント」
また、玄関は良い気も悪い気も集まってくる場所とされています。
玄関から良い気を住まいに取り入れる、悪い気は玄関で落として家に入る、などと言われることもあるそうです。
良い玄関にするには
・靴を出しっぱなしにしない
・ゴミをためない
・良い香りにする
・玄関マット敷く
・盛り塩をする
・季節の花や置物を置く
観葉植物は良いとされています
逆に置いてはいけないものは「ドライフラワー」や「はく製」「ぬいぐるみ」とされています。
ドライフラワーやはく製は「生命が終わったあまりよろしくないもの」
ぬいぐるみは「気を吸い取る・ほこりが吸着する」となり、あまり置かないほうがよいそうです。
玄関はその家の顔、と言われるほど、家族にも対外的にも重要な場所です。
明るく見せるも暗く見せるもこの玄関だけで左右されることが多々あります。
今回ご紹介した以外にも、例えばペットと過ごす場合や、足の悪いご家族がいてバリアフリー仕様となると、
玄関そのものの在り方も考えなければならなくなります。
それぞれのご家庭の事情に合わせた、使いやすい玄関を考えてみてくださいね。