【豆知識】窓のリフォームで補助金を。
既にご存知の方も多いと思われますが、窓のリフォームに国から補助金が出ることになりました。
以前は「こどもみらい住宅支援事業」「グリーン住宅ポイント制度」などの名称で様々な補助があり、その補助金の一部に窓のリフォームも含まれていましたが、2023年は窓のリフォームに特化した補助金制度ができました。
「窓のリフォーム」と聞くと「工事が大がかりになる」というイメージがありますが、
今回補助金対象になる工事は、1日で終わる作業もあります。
そして、戸建てはもちろんマンションでもOK。
大きい窓は、お部屋に明るい光を取り入れるために、
また空気を入れ替えるために必要ですが
冬や夏には室内の温度調整にかなりの影響を与えます。
ガラスは一般的に熱を伝えにくい性質があります。
コンクリートとほぼ同等、コンクリートよりもちょっと熱を伝えにくいのです。
「熱伝導率」とよく記載されます。
アルミや鉄と比べると、かなり熱を伝えにくい性質なのですが、一般的な住まいの窓辺は冬寒く夏暑い。
その原因は厚さです。
家屋などに使用されるコンクリートは厚さがかなりあります。
30cmもあれば、熱がほとんど反対側へ伝わりません。
しかし窓ガラスに30cmは現実的ではありませんね。
余談ですが沖縄の美ら海水族館の水槽のガラスの厚さは60cmあるそうです。
海遊館の水槽の厚さは30cmだそうです。
水族館で使用されるレベルの厚みの窓ガラスは、一般住宅には向きません。
そもそも開け閉めができませんし、木造住宅は重すぎて建っていられないかもしれません。
では窓辺が寒くない(暑くない)ようにするには、どうしたらよいのか。
ということで、俗によく聞かれる「二重窓」「ペアガラス」といったものが有効になります。
そして今の窓を活かすのであれば「内窓」を設置して窓を2枚にしてしまうのです。
例えば YKKAPのマドリモ 内窓 プラマードU
今ある窓の内側に簡単に取り付けることが可能です。
大きさと納まりなどによっては1窓60分で工事完了することもあります。
元ある窓と取り付けた内窓の間に空気層ができますので断熱性が上がりますし、
この中の空気層で遮音性もあがります。
※ゼロにはなりませんが、一定の効果があるとされています。
例えば、現在設置されている窓が
幅1690mm
高さ970mm
の腰高窓(下部分が腰の高さくらいからの窓)
に
YKKAPのマドリモ 内窓 プラマードU(Low-E複層ガラス・ガス入/Sグレード適合)
を設置した場合
リフォーム商品参考価格:91,200円(メーカーの公表している価格)
先進的窓リノベ補助額:57,000円
となり、商品代金だけでも半額以下になります。
※実際に設置する場合には、上記費用以外に工事代金等が発生します
また、同じ開口部でも先進的窓リノベ事業では対象外である玄関ドアの交換をするなら
こどもエコすまい支援事業が利用可能になります。
例えば
こんな、古風な玄関ドアのお住まいもまだあります。
このドア、確かに昔は一定数の需要があったかもしれません。
しかし断熱は一切皆無ですし、郵便受け(新聞受け?)の部分がほぼ外に直結していると言っても過言ではありません。
風が強い日などは、ここから風が入ってきてしまい、暑さ寒さを断ってくれることはありません。
そんな玄関ドアを
このような防音性があり断熱性もあるドアに付け替えることで補助金対象となります。
ドアにも様々な商品があり「スマートロックシステム」対応の玄関ドアもあります。
荷物を持っているとき、バッグの中の鍵を探すために、
一旦荷物を置き
バッグの中を探し
なかなか見つからず
玄関先で5分ゴソゴソ
気候の良い日はいいですが、雨が降ったり雪が降ったり、真夏の太陽がギラギラと容赦なく照り付ける中で探すのは大変です。
そんな苦労をスマートフォンやリモコン式、カード(タグ)キーなどにすれば、
バッグの外側のポケットに入れておき、かざすだけで玄関オープン。
商品によってはかざさなくても近くに来たら自動で開錠、タッチキーでオープンに。
補助金も最大で45,000円となります。
折角替えるなら、是非補助金使用を視野に入れてください。
今回は窓のリフォームの一例をご紹介しました。
今回は内窓と玄関扉での補助金についてとなりましたが、
もちろん上記以外のリフォームで対象になるものがあります。
知らずに損をしないよう、まずはご相談ください。
申請はまだ受付前ですが、対象となる工事期間は開始されております。
2022年のこどもみらい住宅支援事業は期間満了前に予算を使い切り、前倒しで終了しました。
駆け込み工事は大変危険です。
余裕を持った工事で、しっかり補助してもらいましょう。