エアコンが効かない?そんな時に実践したいこと
長かった梅雨が明け、灼熱の夏がやってきました。
2021年近畿の梅雨は過去最長とみられるとのことでしたね。
長いと言ってもダラダラと雨が降るわけではなく、
降るときは降る、降らない時は降らないと、
ちょっとメリハリのあった梅雨だった気がします。
その梅雨が明け、夏本番がやってきました。
夏本番で外気温は毎日35度前後になり、コロナ禍でもあるので、できればお家で快適に過ごしたいですね。
そんな快適に過ごすための設備、エアコン。
もう毎日フル稼働で使用していると思いますが、中には「あまり部屋が冷えないんだけど・・・」というお宅もあるかもしれません。
そんな
エアコンの効きが悪い時に、確認してほしいこと、実践してほしいこと
があります。
まずエアコンは、室内にある室内機(エアコン本体部分)」と「室外機」がメインの設備になります。
その室内機と室外機を繋いでいるホースもありますね。
お部屋が快適な温度にまでならない場合、以下の項目が原因かもしれません。
1.エアコンのフィルターにホコリがついている
2.エアコンの故障・耐用年数を過ぎてしまっている
3.ガス漏れ
3.ガス漏れ(エアコンが原因の場合と同様です)
4.周辺の影響
5.お部屋の広さに合っていない
これらを少々細かく書いていきたいと思います。
エアコンはファンがを回し、フィルターを通して空気(風)を行き来させます。
その際、フィルターを掃除せず放置したままだと、ホコリをどんどん溜め込んでいきます。
ホコリが溜まると空気(風)が通りにくくなり、冷房が効きづらくなります。
近頃はお掃除機能付きエアコンが販売されていますが、
この機能はフィルターの表面をお掃除してくれるものではありますが、それでもお掃除できる範囲は決まっており、
フィルターの隅やファンなどエアコン内部までは掃除できません。
お掃除機能付きのエアコンも、定期的にお掃除が必要なんですね。
このホコリが原因の場合、お掃除をすることで再び快適に過ごせることになります。
ホコリは冷房を邪魔するだけでなく、アレルギーなどの原因にもなり得ますので、こまめにお掃除したいところです。
またホコリを取り除くと、電気代も安く済むことに繋がります。
本来お手入れして欲しい頻度は2週間に1回です。
もうこちらは解説するまでもなく「プロにみてもらいましょう」
下手に素人が触って壊してしまうと、補償がありませんので結果的に修理代金が高額になってしまったり、直せなくなったり、怪我をする可能性もありますので、プロ見てもらうのが一番です。
保証期間はメーカーさん、購入店によってまちまちですが、基本5年前後で設定されていると思います。
少しでもちょっとおかしいなと思ったら、見てもらうようにしてください。
また、エアコンの耐用年数はおよそ10年前後と言われています。
エアコンメーカーも10年以上経過したエアコンは修理できないと断ることもあります。
この場合は買い替えることを考えなければなりません。
※法定耐用年数は「6年」とされていますが、これは減価償却上での耐用年数です(家庭用)
エアコンが効かない原因の一つに「冷媒ガスが漏れている」ことがあります。
エアコンは熱を運ぶ「冷媒ガス」が配管に充填されています。
しかし、新品購入時やお引越し、付け替えなどの配管取り付けミスによりこの冷媒ガスが漏れてしまうことがあります。
このガスが漏れてしまうと、温度調節がうまくいかずに冷房が効かなくなります。
また、エアコンの使用年月が長くなると、配管も劣化し、腐食するとガスが漏れることもあります。
よくあるケースは、新品購入時や引っ越し時の配管取り付けミスですが、使用年月が長くなると配管の腐食によるガス漏れも多くなります。
エアコンは一般的にはおよそ10年が耐用年数とされています。
また、ガス漏れは「室内機」」と「室外機」の、二通りのガス漏れが考えられます。
室内機の場合
エアコン本体内部にある熱交換器に霜がつく場合があります。
室外機の場合
室外機のガス漏れの場合、室外機から伸びている細いホースに霜がついている場合があります。
霜がつくことが一つの目安になります。
室外機を取り付ける際、必ず何cm以上は壁などから離して設置するよう言われています。
室外機は「室内の空気を外に逃がす」ためにありますので、この室外機から出る空気の流れを遮ってしまうと、エアコンが効かなくなってしまいます。
また、室外機に直射日光が当たって室外機自体が温められている場合は、熱が逃げなくなります。
更に、仮にエアコンが効いていたとしても余計な電力を消費しますので、電気代高額になる可能性もあります。
どうしても室外機を陰に移動できない環境はありますので、
室外機カバーを取り付けたり日よけを設置、もしできるのであればサンシェードやよしず等を取り入れてみませんか。
更にコンクリートの上に室外機があると、コンクリートから跳ね返る熱もありますので、
室外機に影を作り、室外機の下のコンクリート部分に打ち水をしてみてください。
影と打ち水効果で2度程気温が下がると言われています。
夏ならば、ゴーヤカーテンなどのグリーンカーテンをするのも風流ですね。
12畳のお部屋に6畳用のエアコンでは、お部屋は冷えません。
冷えても、快適な温度になるまでかなり時間がかかってしまいます。
しかし6畳の部屋を20畳用で冷やす必要はありません。
お部屋にあったエアコンを選んで設置しましょう。
また、住宅構造が「木造」か「鉄筋」かによってもエアコンの効き具合は変わってきます。
木造住宅の方が空気が外に逃げやすいとされていますので、鉄筋住宅よりもエアコンの効きが悪くなる傾向があります。
エアコンを購入する際に「対応するお部屋の広さ」として「8畳」とされている場合は
木造住宅は8畳が限となります。
一方鉄筋住宅の場合は12畳が限度、となりますが、
もちろん立地や建築された年数によっても変わってきます。
更にお部屋にぎっしりお荷物があったりするとこの限りではありませんので
お部屋の状況によって適切な大きさのエアコンを選びましょう。
最近のSNSでみかける方法で
「室外機自体に水をかけて冷やす」
というものがありますが、絶対にやらないでください!
室外機は1年中外に出ているものですので、ある程度の水ならば大丈夫ですが、
さすがにバシャバシャかけて平気というものではありません。
あくまで「雨水程度」なら大丈夫、ということです。
そもそも精密機械なので、想定以上に水をかけてしまうと、もちろん壊れてしまいます。
室外機に水をかけるのは絶対にやめてください!
室外機が壊れてしまったら取り換えなければなりません。
しかしエアコンの需要があるこの時期、すぐに取り換えられる保証がありません。
もしかしたら入荷に時間がかかって、1週間エアコンが使えないなんてことも・・・
近年は北海道ですらエアコンが必須になるほど温暖化が進んでいます。
意地でもエアコンを点けないとおっしゃる方もいらっしゃいますが、
熱中症で倒れてしまう可能性も大いにあります。
我慢せず、快適に夏を乗り過ごすためにも、涼しいお部屋でステイホームするためにも、
もしエアコンが冷えないということになったら、一度上記の方法で確認してみてくださいね。