【豆知識】照明の色に適材適所があるのを知っていますか
みなさんは照明の色を「選んで」いますか?
明るければいい、見えればいいで選んでしまっていることもあるかもしれませんね。
照明の色にはそれぞれ効果があります。
快適に過ごすためには、そのお部屋ごとに照明を変えて設置することが重要になってきます。
今回はそんな照明の色についてご紹介します。
照明の電球や蛍光灯には、様々な種類があります。
一般的には
「電球色」★
「温白色」
「白色」
「昼白色」★
「昼光色」★
の5種類です。
★がついている3つは、一般的に販売されている、
主に使われる機会が多い種類になります。
電球色
暖色系でオレンジっぽく温かみのある光の色
どちらかというと明るさを抑えた、落ち着いた色です。
目に優しく疲れにくい、更に気持ちをリラックスさせたい場所に合った色です。
お料理も美味しそうに見える色です。
しかし明るさを抑えているので、ちょっと注意が必要な場合があります。
例えば、オレンジの色の電球色では、お肉の色がきれいに見えて美味しそうに見えますが、
本来の色が見えにくくなるため、痛みに気付けない場合があります。
また、明るさを抑えているので、細かい作業などには不向きです。
また、上下で色の合わない服を選んでしまったり、
お化粧がやけに濃くなってしまったりするかもしれません。
■おススメの設置場所
・寝室
・トイレ
・お風呂
・階段
・廊下
・リビング(※1)
■適さない設置場所
・細かい作業をする部屋
・お化粧をする場所
・洗面室
・洋服を選ぶ部屋
・書斎やオフィス
※1
ライフスタイルによります。
就寝前にご家族でリラックスした時間を過ごすには最適ですが、
みんなでワイワイ楽しむ際には不向きです。
昼白色
自然な太陽の明るさに最も近い色
自然な明るさなのでどんな部屋にもマッチします。
オフィスなどの昼光色を勧めている場所でも、
少し明るすぎると感じる場合には昼白色がおすすめです。
■おススメの設置場所
・リビング
・洋服を選ぶ部屋
・洗面室
・書斎やオフィス
■適さない設置場所
・特になし
昼光色
青みがかった明るい色
上記2色と比べると、最も明るい色。
青みがかった光の色は脳を覚醒させる効果があるとも言われております。
集中力を高めるのに最適なため、子供部屋、仕事をする部屋、オフィス、書斎などに最適です。
しかし、明るすぎると感じる場合もあります。
■おススメの設置場所
・書斎
・オフィス
・勉強部屋
・クローゼット
■適さない設置場所
・寝室
・リビング(※2)
・トイレ
・お風呂
※2
リビングで宿題や勉強、読書などをしない場合になります。
では、それぞれの場所と場合によってどれを選んだらよいでしょうか。
■リビング
リビングは、ご家庭によって様々な用途があります。
お食事はもちろん、テレビを見たり、お勉強、読書、趣味など様々なシーンで使用します。
そのため、どの色を選んだらいいのかわかりませんね。
近年では、そんな状況も踏まえ「調色調光機能付き」の照明器具を選ぶ方が増えています。
メーカー各社も調色調光機能付き照明器具を販売していますね。
調色調光機能とは
リモコン一つで光の色の種類を変えたり、明るさを変えることができる機能です。
夜にリラックスして映画などを見たい時には:電球色
お裁縫、宿題や勉強をする際には:昼光色
シーン別で明るさをコントロールできるので、リビングのような様々な用途のあるお部屋には
調色調光機能付き照明器具の設置が最適です。
○調色調光機能付き照明器具の一例(シーリングライト)
Panasonic LINK STYLE LED シーリングライト
専用アプリ使用でスマートフォンでも操作できる
HITACHI LEDシーリングライト[ラク見え]搭載タイプ
「蛍光灯のあかり」「図書館のあかり」
「食卓のあかり」「電球のあかり」
から選べます
■トイレ
快適さを求めるトイレには「電球色」または「昼白色」が最適でしょう。
電球色は夜間使用時、刺激が少なく目に優しいのもメリットです。
デメリットとしては、オレンジ寄りの色のため
排泄物などの色がはっきり確認できなかったり、細かい汚れに気づきにくくなることです。
昼白色はお昼の自然な光の色に近いため、
排泄物の色の確認ができ、細かい汚れなどもはっきり見ることができますが、
明るすぎるという場合もあります。
トイレはおおむね40~60ワットの電球が使用されますが、
明るすぎる場合には、40ワットの電球を使用してみてください。
■洗面室
洗面室でメイクをする方も多いと思います。
しっかり好みのメイクをするには「昼白色」が適しています。
自然な光のため、他の方に見せて違和感のないメイクが可能になります。
昼光色だと明るすぎるため、また青白い光なため、
メイクした時と外に出た場合のイメージがちょっと違うということが多くなるかもしれません。
普段気にせず使っている照明も、私たちの生活に大きな影響を与えます。
照明の色、明るさを変えるだけで、空間の雰囲気が180度変わったり、生活のしやすさにも関わっています。
電球が切れた!照明を変えたい!なんだかちょっと部屋に合わない、などで照明を買い替える機会がありましたら
このようなことを踏まえて、快適な空間になるように
もし、照明を選ぶ機会がありましたら、自分好みの明るさに変えてみませんか。