『余箱』

図面上では不必要に思える場所でも、実際にその空間にいると

心のゆとりを感じられる場所であったり

家具やインテリアを置くことで一つのお気に入りの空間になることから

「余白」を大切にした「箱（＝家）」ということで

「余箱」と名付けられました。

計算しつくされたその構造や、多種類の仕上げ材、物の使い方は

建築士ならでは。

これから長くお家を楽しむご夫婦の姿が目に浮かびます。

H様：
住まいに好きなモノを飾り、愛でることができる空間を

いくつも作り上げました。
住まいの中の余白に、時が経つごとに住む人の「好き」が加わり

好みの空間へと変化していきます。
日常を過ごす空間が、住むほどに変化を感じ楽しめる

そんな素敵な住まいを目指しました。

集めた古い家具やインテリア、そして趣味で作った手作りの作品

飾るためのスペースを設けました。

ちょっとした余白にお気に入りのモノを飾り、それを眺めながら

過ごす時間はまさに最高のひとときです。

私たちはこの家を設計することで、そんな居場所を作りたいと願いました。

1階は土足で過ごす土間仕様。
ヨーロッパより届いた100歳を超えるアンティークドアは

H様のこだわりの逸品。
アメリカのサッシ業界を牽引するメーカーのひとつ

「マーヴィン」のサッシで日本にはないデザインに優れた

インテリア空間を演出。
真鍮製のライトは経年変化によって色調が変化し味わいが深まります。
事務所だけではない、住居だけではない、趣味の場所だけではない

それぞれの顔が楽しめるお住まいです。