【豆知識】エアコンをつける前にできることで快適な住環境
灼熱の夏がやってきました。
と、昨年の夏にも同じことを書いておりましたが、
今年は昨年とは違い、梅雨が短かった分、暑い日が長いのではないかと予想されております。
今年も新型コロナウィルスに気を付けながら、住環境はなるべく快適に過ごしたいですが、暑さがそうはさせてくれません。
今年は電気料金がどんどん値上がりし、省エネ家電を使用していてもやは高額になりがちです。
そこで今回は、エアコンやクーラー以外で住まいの温度をなるべく快適にする方法をご紹介します。
締め切ったお家の中には熱気が籠ります。
外出から帰ってきたときに「うわぁ・・・」と思うことも少なくないですね。
でもそんな時にはすぐにエアコン!
ではなく、まず窓を開け熱気を逃がしましょう。
灼熱の駐車場に置いておいた車に乗り込むときも、まず乗り込む前にドアや窓を開け熱気を逃がしてからクーラーをつけ快適な温度にしますよね。
原理はお家・お部屋でも同じです。
窓を開け5分もすれば外気温と同じ程度に室温が下がりますので、室温が下がった頃に窓を閉め冷房を入れ、快適な温度にします。
窓はこのような感じで対角で開けるとよいとされています。
一般的にお部屋の対角線上の開口部を開けるといいとされていますが、
玄関ドアは防犯上の理由や虫の侵入などが気になりますので、
玄関ドアにはチェーンロック、玄関網戸が無ければ、無理せずに開けないようにしましょう。
更に室内から窓の外に熱気を逃がすために、扇風機やサーキュレーターなどで風を送ると、更に早めに熱を逃がすことができます。
人に風を当てる為ではなく、熱気を逃がすための送風機として使用しましょう。
日本の建物は開口部(窓やバルコニーなどを含め)東向き、南向きが好まれます。
マンションも、南向きや東向きから埋まる傾向が強いです。
もちろん陽当たり良好だから、という理由からですが、
夏だけはちょっと陽当たり控えめのほうがいいなと思うこと多いですよね。
そこでできることは・・・
●窓・ベランダからの熱をなるべく遮断
カーテンを閉めるだけでも熱を遮断できます。
遮光・遮熱カーテンを設置し閉めることも効果的です。
遮熱シートなどもホームセンターで購入できます。
また、窓の外側にはサンシェードやすだれなどを設置し、日陰を作ることも効果的です。
直射日光を防ぐだけで室内の熱気に差が出ます。
LIXIL スタイルシェード
使うときにサッと下して
使わないときにサッと上げて
一度設置したら、付け外しの手間がありません。
また、グリーンカーテンもかなり効果的です。
ヘチマやキュウリ、ゴーヤなどを、すだれや網などに巻き付かせて育てる方法ですが、窓の外側に日陰を作る効果、熱を反射させる効果、植物の蒸散作用で周囲の温度を下げる働きがあるそうです。
ただし、つるが伸びすぎる繁殖力の強い植物は、想定外のところにまで伸びてしまう可能性、また、相性が悪い植物同士が近いと他の植物を枯らしてしまうので要注意です。
テラスやバルコニーにコンクリートがあり窓が面していると、熱が籠り、更に照り返しもきつくなります。
更にコンクリートが厚くなっている部分は、コンクリート自体が熱を抱え込みますので、一度温まると冷めにくい性質があります。
むき出しのコンクリートはそのまま熱を抱え込みますので、できるだけむき出しにしないようにします。
打ち水でコンクリートの熱を下げたり、すのこやウッドデッキなど、直接日光を当てないようにすると熱を抱え込みません。
照り返しも予防できますね。
LIXIL 樹ら楽ステージ 木彫
人工木材(木材+プラスチック)のため、お手入れも完全木製のものより遥かに楽になります。
YKKAP リウッドデッキ
住む人の健康に配慮したノンホルムアルデヒド商品
水濡れによる反り腐食も起こりにくい製品です。
変形やスロープなどにも対応しています。
エアコンは様々な環境によって、使用電気料などが変わってきますが、
概算として下記の条件では392円ほどになります。
・2022年最新の6畳用エアコンを想定
・冷房消費電力は635Wで計算
・関西電力の「従量電灯A」で第2段階の「120kWhをこえ300kWhまで」の料金適用
・室内の家具やカーテンなどは一切無いものとして計算しております。
もちろんお部屋の中に家具や、窓際にカーテンなどの設置で変わります。
日立 白くまくん RAS-AJ22L
2021年モデルですが、冷房消費電力は2022年と同等です。
シャープ AY-P22DH
エアコン機能のほか、シャープ独自の技術の「プラズマクラスター7000」が搭載されているので
菌やウイルス、消臭効果に期待できる機能があります。
空気清浄機機能がついている、と考えると一石二鳥の1台かもしれません。
昨年ご紹介した「エアコンが効かない?そんな時に実践したいこと」の内容は
もちろん今年も目を通しておいてほしい内容ものです。
快適に今年の夏をやり過ごすために、まずできるところから始めたいですね。